「サンライズ瀬戸・出雲」は定時運行している国内唯一の寝台特急です。
以前は寝台特急が日本各地を走っておりましたが、新幹線の発達、高速バスや航空機の台頭で
次々と姿を消して、現在では「サンライズ瀬戸・出雲」を残すのみとなりました。
鉄道での旅行といえば、多くの人が新幹線を思い浮かべるのではないでしょうか?
しかし、寝台特急の旅には新幹線の旅では味わえない独特の魅力があります。
この記事では国内最後の寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」の魅力ついて紹介します。
そもそも寝台特急とは何か?
寝台特急とは、夜間に長距離を移動しつつ列車で宿泊ができる列車です。
寝台特急は宿泊と移動を同時に行えるため、時間と費用を効率的に使えるのが魅力でした。
戦後に初めて寝台特急が運行されてから、多くの寝台特急が日本の夜を駆け抜けておりました。
しかし、飛行機や高速バスの普及によって次第に数を減らし、現在は「サンライズ瀬戸・出雲」が
国内で唯一の定期夜行寝台特急として運行されています。
ここでは、寝台特急の魅力と歴史について紹介します。
寝台特急の魅力
寝台特急は宿泊と移動を両立できるのが一番の魅力です。しかし、寝台特急の魅力はそれだけではありません。
ここでは寝台特急の魅力について以下の3つを紐解いて紹介します。
- 夜に出発し寝てる間に目的地へ移動可能
- プライバシーが守られる個室
- シャワー室や自販機などの車内設備
夜に出発し寝てる間に目的地へ移動可能
寝台特急は列車の中で横になって寝られるのが魅力です。
なぜなら、寝台特急にはベッド(寝台)があり、乗客はそこで寝られるからです。
たとえば、夜行バスは座席に座った状態で寝ますが、寝台特急はベッドで横になれるため、
目的地に着いた時の疲労感が違います。
ただ、寝台特急も夜行バスと同様に深夜でも走行音が聞こえますので音に敏感な人は耳栓等を持参するのがオススメです。
長距離移動する際は寝台特急による贅沢な旅を選んでみてはどうでしょうか?
きっと普段の鉄道での旅では感じられない高揚感が湧いてくるでしょう。
プライバシーが守られる個室
寝台特急は個人のプライバシーが守られるのが魅力です。
寝台特急には個室が整備されている列車が多くあります。サンライズ瀬戸・出雲でも
1部を除いて全てが個室になっているため、乗客のプライバシーが守られているからです。
たとえば、人の目を避けて移動したい人には、寝台特急がオススメです。
価格は高いが個室が整備されている寝台特急を利用し、人の目を避けつつ快適な旅にしませんか?
シャワー室や自販機などの車内設備
寝台特急では列車の中でシャワーの使用とお茶やコーヒーなどが購入できます。
なぜなら、車内サービスの一環としてシャワー室と自販機が設置されているからです。
たとえば、シャワー室は専用カードを購入すれば使用可能です。また、少し値段は高いですが、
自動販売機があるのも魅力の一つです。
以前の寝台特急には食堂車が編成されている列車あり、車内にて食事を楽しむ事もできましたが、
現在では需要の減少などを理由に廃止されており、食堂車がついている列車はありません。
仕事終わりで移動する際にはシャワー室にて汗を流し、自販機でコーヒーやお茶を購入して
一息つくのはどうでしょうか?
いつもと違った非日常感や贅沢を味わえます。
寝台特急の歴史
寝台特急は車体の色から「ブルートレイン」という愛称で親しまれていました。
日本では明治に当時の山陽鉄道が寝台車を連結したのが始まりです。その後、昭和に東京~博多間に「あさかぜ」が誕生し、現在では乗車を目的とした豪華列車として活躍しています。
ここでは、寝台特急の歴史について紹介します。
当時はブルートレイン=寝台特急のイメージでした
ブルートレインという愛称は客車のデザインが由来です。
理由は当時の国鉄(現在のJR)が1958年に設計した冷暖房付きの客車のデザインがブルーだったからです。
しかし、このブルートレインという名は寝台特急の代名詞となり、鮮やかな青色の車体は
当時の人々の旅情をかき立て、1970年代にはブームになりメディアで取り上げられました。
たとえば、寝台特急「あさかぜ」は西村京太郎氏の鉄道ミステリー小説や松本清張氏の推理小説に
登場し話題になりました。
現在ではブルートレインを見ることはできませんが、当時の人にとっては憧れの列車でした。
全盛期は日本各地を走ってました
全盛期の時代は東京駅・大阪駅に加えて上野駅や京都駅からも発着していました。
理由は、東京や大阪の主要な都市や異なる地域からの長距離の夜行列車が必要だったからです。
そのため、同じ目的地でも列車によってルートが変わるため当時はそれぞれ需要がありました。
以下の表は当時運行していた主な寝台特急の一覧です。
【東京駅発着】
方面 | 列車名 | 行先 | 廃止になった年 |
関西 中国 山陰 四国 九州 |
あさかぜ | 博多 | 1994年下関行の1往復運転に変更→2005年廃止 |
富士 | 西鹿児島 (現・鹿児島中央) |
2009年廃止 | |
はやぶさ | 西鹿児島 (現・鹿児島中央) |
2009年廃止 ※名称を北海道新幹線に継承 |
|
さくら | 長崎 | 2005年廃止※名称を九州新幹線に継承 | |
みずほ | 熊本 | 1994年廃止※名称を九州新幹線に継承 | |
出雲 | 出雲市・浜田 | 2006年廃止※サンライズ出雲として運行 | |
瀬戸 | 高松 | 1998年廃止※サンライズ瀬戸として運行 |
【上野駅発着】
方面 | 列車名 | 行先 | 廃止した年 |
東北 北陸 北海道 |
はくつる | 青森 | 2002年廃止※寝台特急としては1968年まで |
ゆうづる | 青森 | 1988年廃止※1993年まで電車型寝台特急として運転 | |
あけぼの | 青森 | 2014年廃止 | |
北陸 | 金沢 | 2010年廃止 | |
北斗星 | 札幌 | 2015年廃止※国内最後のブルートレイン | |
カシオペア | 札幌 | 2016年廃止※最後の上野発の夜行列車 ※2025年まで団体専用列車として運行 |
【京都駅発着】
方面 | 列車名 | 行先 | 廃止した年 |
九州 | あかつき | 長崎 | 2008年廃止 |
彗星 | 南宮崎 | 2005年廃止 | |
なは | 熊本 | 2008年廃止 |
【大阪駅発着】
方面 | 列車名 | 行先 | 廃止した年 |
東北 北陸 北海道 |
日本海 | 青森 | 2012年廃止※廃止後は臨時として運行実績あり |
つるぎ | 新潟 | 1994年廃止※名称を北陸新幹線に継承 | |
トワイライト エクスプレス |
札幌 | 2015年廃止 ※クルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が後継になる |
このように当時のブルートレインは日本各地を走ってました。
寝台特急の現在

WEST EXPRESS銀河

TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)
時代の変化によって多くの寝台特急は廃止になり、乗客の目的も移動から乗車へと変わりました。
新幹線の高速化や高速バス、航空機の普及によって高くて時間がかかる寝台特急を利用する
乗客が減少したためです。
そして、2015年に「北斗星」の廃止によってブルートレインは姿を消しました。そして、現在は「サンライズ出雲瀬戸」と周遊型の豪華寝台特急「クルーズトレイン」が残っております。
また、車両の老朽化もブルートレイン廃止の理由の一端になっています。
ブルートレインと共に育ってきた人達にとって廃止のニュースは寂しい気持ちになりました。
また、ブルートレインを様々な方法で見てた子供が大人になった今ではブルートレインには乗れません。
サンライズ瀬戸出雲が将来廃止が決定し、後悔しないために今のうちに乗車しに行きませんか?
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲とは

出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)
サンライズ瀬戸は東京から香川県の高松駅に、サンライズ出雲は東京から島根県の出雲市駅を
結ぶ国内最後の定期寝台特急です。
上記の表にて紹介してますが、サンライズ瀬戸は「瀬戸」、サンライズ出雲は「出雲」の後継として、1998年に誕生しました。
東京駅から連結した状態で走行し岡山駅で分離します。逆に東京行の場合は岡山駅で連結し、
東京駅へ向かいます。
夜に東京を出発し始発の新幹線や飛行機よりも早く到着ができるので大変人気があり、特に週末や長期休暇の時期は切符を手に入れるのが困難です。
サンライズ瀬戸・出雲の魅力
サンライズ瀬戸出雲の魅力は始発の新幹線よりも早く目的地まで行ける事です。
理由は、始発の新幹線が東京駅を出発する頃、サンライズは姫路~岡山駅間を走行中なので、
追い付く事ができないからです。また、個室で寝た状態で移動ができるのも魅力です。
サンライズのスタイルは「走るホテル」と称され、2009年廃止の「ブルートレイン・あさかぜ」のスタイルやサービスの1部を引き継いでいます。
寝台特急は時間とお金がかかります。しかし、列車の中で宿泊は非日常は味わえます。
たまには時間とお金をかけて、贅沢な鉄道の旅はいかがでしょうか?
東京から高松または出雲まで直通
サンライズ瀬戸・出雲は東京から乗り換えなしで高松と出雲市に行ける唯一の列車です。
なぜなら、サンライズを使用せずに高松駅または出雲市駅に行くには、新幹線から在来線への
乗換が必要だからです。
そのため、夜のうちに移動ができるメリットや乗換なしで高松や出雲市まで行くことができる
サンライズ瀬戸出雲は人気の列車です。
途中駅での乗車や下車も可能
サンライズ瀬戸出雲を利用する乗客は、始発から終点まで乗車する人だけではありません。
サンライズ瀬戸出雲には途中停車駅があり、それぞれの停車駅に需要があるからです
上記で紹介しましたがサンライズ出雲瀬戸は定時運行の寝台特急です。そのため乗換や観光等の
乗客需要はもちろんですが、他にも乗務員交代など運転上の理由から停車駅が決められています。
たとえば、サンライズ瀬戸出雲が横浜駅に停車する理由としては、乗換駅や停車による乗客の需要などが考えられます。また、岡山駅に停車する理由としては、四国や山陰への分岐になっており、乗客需要や車両の連結や分離が可能だと考えられて停車駅に設定されました。
このように乗客の需要や乗客を安全に運ぶための必要性などから停車駅が設定されてます。
ご利用を計画する際は自分の行動に合わせて乗降駅を決めると時間を効率よく使えるでしょう。
寝ながら目的地へ移動が可能
サンライズ瀬戸出雲は個室でリラックスして寝た状態で移動ができます。
上記にて紹介しましたが、サンライズ瀬戸出雲にはベッド(寝台)が設備されているからです。
走るホテルとして人気だったブルートレインのスタイルをサンライズ瀬戸出雲も受け継いでます。また、一部を除いた部屋が個室になっており、周囲を気にせずベッドで寝られます。
移動と宿泊を兼ね備えた「走るホテル」は現在でも多くの人に人気があります。
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲の編成

サンライズ出雲瀬戸の編成表(出典:Guidoor Media 編集部)
「サンライズ出雲・瀬戸」の編成は図のように14両編成になっています。
基本的には2階建て車両になっており、上下に部屋があるイメージです。
先頭の1号車から7号車までは高松行、8号車から最後尾の14号車までが出雲市行になり、
途中の岡山駅で切り離しになります。尚、東京行の場合は逆になります。
このように7×7の編成の中に1人用の個室が3種類、2人用の個室、雑魚寝用の座席に加えて、
シャワー室とラウンジがあります。
部屋のスペースはベッドと少しの荷物が置ける広さになっており、大人の秘密基地感覚です
下記にて各部屋の詳細をご紹介します。
1人用の個室は3種類

1人用のシングル【出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)】
1人用の個室はシングル・ソロ・シングルデラックスの3種類の1人部屋があります。
理由としては、2階建て寝台車両を使っており、各車両のスペースを最大限に活用するためと
長距離の寝台特急は1人旅や出張等の1人客のニーズが高いからです。
そのため2人部屋に比べて部屋が多く、切符が取りやすい傾向があります。
また、シングル・ソロ・シングルデラックスの違いは部屋の広さと設備です。
一番広いのはシングルデラックスで狭いのはソロになっており、広さで寝台料金が変わります。
3種類の1人部屋の特徴を表にまとめました。
個室 | ソロ | シングル | シングルデラックス |
部屋数 | 各20室 | 各80室 | 各6室 |
構造 | 2段ベッドの上段または下段 ※下段に上段への階段有 |
2階建ての1階または 2階の個室 ※1階、2階に通路有 |
2階の部屋のみ |
広さ | ベッドのみ | ベッド+荷物スペース | ネットカフェの1人部屋並 |
設備 | ベッド コンセント アラーム スリッパ 使い捨てのコップ |
ベッド 荷物スペース ミニテーブル コンセント アラーム スリッパ 使い捨てのコップ |
洗面台 机と椅子 コンセント アラーム スリッパ 使い捨てのコップ シャワー室 各種アメリティ有 |
ソロでもプライバシーは守られますが、モーター付の車両になるため耳栓の持参がオススメです。
2人用の個室

2人用のサンライズツイン【出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)】
2人用の個室も数少ないながらも設定されてます。
なぜなら、友達同士やカップルで乗車したい人も一定数いるからです。
サンライズの2人用の個室は「サンライズツイン」と「シングルツイン」の2種類あります。
「サンライズツイン」は2人用のレイアウトになっているのが特徴の部屋ですが、瀬戸と出雲に
4部屋しかないため、最も切符が取りづらい個室になってます。
一方で、シングルツインは1~2人用になっており、瀬戸と出雲にそれぞれ8室ずつあります。
尚、2人で使用する場合、2人目が上段のベッドになります。
このように2人用の個室は多くありませんので、友人同士やカップルで乗る場合は、切符の確保を優先し、その後に旅の計画を立てるのがオススメです。
寝台料金がかからない部屋

ノビノビ座席【出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)】
雑魚寝タイプのノビノビ座席は寝台料金がかかりません。
理由は帰省する学生など費用をかけずに移動する人のニーズにも応えているからです。
サンライズ瀬戸・出雲はほとんどが個室で構成されております。しかし、ノビノビ座席は寝台料金が掛からないので、費用を抑えてサンライズ瀬戸出雲に乗れます。
ノビノビ座席は瀬戸と出雲に28席ずつあり、カーペットで雑魚寝する席です。
コンセントは1人1つではない(両車端部に1つずつおよび車内中央に1か所)のと、プライバシーは頭上に仕切りがあるのみです。
寝台を利用しない近距離利用の人や少ない費用で長距離に移動する人にオススメの座席です。
ラウンジ、シャワー室、自動販売機の車内設備

ラウンジ【出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)】
サンライズ瀬戸出雲には部屋以外にもラウンジやシャワー室、自動販売機の設備があります。
なぜなら、サンライズ瀬戸・出雲はブルートレインのスタイルを継承しているからです。
たとえば、ラウンジにて食事や談話を愉しめますが、周囲に配慮しましょう。
また、設置された自販機でお茶や水など購入可能だが、食べ物やお酒の販売がないため、必要に応じ、乗車前に購入しましょう。
シャワー室は、上記で紹介したシングルデラックス専用以外にも共用のシャワー室があります。
こちらは専用の販売機でシャワーカードの購入が必要です。
このようにサンライズ瀬戸出雲は夜に長距離を走るため、乗客が車内で快適に過ごすための設備があります。
サンライズ瀬戸・出雲の停車駅

サンライズ出雲瀬戸の停車駅【出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)】
サンライズ瀬戸は高松までの約800㌔を約9時間半、出雲は出雲市までの約950㌔を
約12時間で結んでます。
サンライズ瀬戸出雲は東京を21時50分に出発、途中の岡山に翌朝6時半に到着、分離作業後、
岡山駅をそれぞれ出発します。その後、瀬戸は高松に7時27分に到着、出雲は出雲市に9時58分に到着します。
また、深夜なので途中の名古屋、京都、大阪(※)といった主要駅を通過します。
※大阪は運転停車(停車扱いだがドアの開閉は無し)
ここではサンライズ瀬戸出雲の途中停車駅と時刻を紹介します。
岡山までの途中停車駅と到着時刻
東京~岡山間は高松・出雲市行と東京行で停車駅が変わります。
浜松駅は東京から高松、出雲へ向かう時は停車し、大阪駅と三ノ宮駅は通過しますが、
東京へ向かう時は大阪駅と三ノ宮駅に停車し浜松駅は通過します。
サンライズ瀬戸出雲の途中停車駅と到着時刻は以下の通りです。
【下り:東京発→高松/出雲市方面】
東京21:50発→横浜22:14着22:15発→熱海23:21着23:23発→沼津23:38着23:39発→
富士23:52着23:53発→静岡00:18着00:20発 → 浜松01:11着01:12発→姫路05:25着05:26発→岡山06:27着(瀬戸・出雲分割)
【上り:高松/出雲市方面発→東京行】
(瀬戸・出雲併合)岡山22:34発→姫路23:35発→三ノ宮0:13発→大阪0:34発→静岡4:38着 →
富士5:09着→ 三島5:26着→ 熱海5:43着→横浜6:44着→東京7:08着
このようにサンライズ瀬戸出雲は上りと下りで停車駅が変わります。また、岡山駅では連結分離
作業が見れますが停車時間が短いので注意です。
サンライズ瀬戸の岡山からの停車駅と到着時刻
サンライズ瀬戸は臨時で琴平まで運転します。
金刀比羅宮参拝は初詣や繁忙期には参拝客の需要が高く、東京から直接アクセスできる利便性の
向上を目指しているからです。
以下はサンライズ瀬戸の岡山からの停車駅と到着時刻です。
【下り:サンライズ瀬戸(岡山→高松)】
岡山06:31発→児島06:52着06:53発→坂出07:09着07:10発→高松07:27着
【下り:サンライズ瀬戸(高松→琴平)】※臨時
高松08:02発→多度津08:25着08:26発→善通寺08:32着08:33発→琴平08:39着
【上り:サンライズ瀬戸(高松→東京)】
高松21:26発→坂出21:44着21:45着→児島22:00着22:01発→岡山22:30着
尚、上り東京行は琴平駅からは出発しませんので要注意です。
サンライズ瀬戸は朝の7時半には高松に到着するため、朝からのんびり観光ができます。
サンライズの車窓から瀬戸内海の絶景を眺めてから、朝食には朝から営業しているうどん屋で本場のさぬきうどんはいかがでしょうか?
サンライズ出雲の岡山からの停車駅と到着時刻
サンライズ出雲は岡山から出雲市まで約3時間かかります。
なぜなら、山陽本線の岡山から伯備線を北上して日本海に向けて走行するからです。
以下はサンライズ出雲の岡山駅からの停車駅と到着時刻です。
【下り:サンライズ出雲(岡山→出雲市)】
岡山06:34発→倉敷06:46着06:47発→ 備中高梁07:13着07:14発→新見07:43着07:44発→
米子09:03着09:05発→ 安来09:13着09:14発→松江09:29着09:31発→宍道09:45着09:46発→出雲市09:58着
【上り:サンライズ出雲(出雲市→岡山)】
出雲市18:55発→宍道19:05着19:06発→松江19:23着19:24発→安来19:45着19:46発→
米子19:54着19:56発→新見21:19着21:20発→備中高梁21:47着21:48発→倉敷22:13着22:14発→ 岡山22:30着
このように岡山から出雲までは時間がかかるため、岡山駅停車中に買うのがオススメです。
出雲平野や宍道湖を見ながら食べる駅弁の味は旅の思い出になるのではないでしょうか。
サンライズ瀬戸・出雲への乗車前に
サンライズ瀬戸・出雲に乗車前の特に必要な事は以下の3つです。
- 切符の購入
- 荷物の分別
- 乗車前の行動
乗車前に、この3つは重要なので必読の内容です。
切符の購入
サンライズ瀬戸出雲に乗車するには目的地までの乗車券と特急券、寝台券が必要です。
これが1つでもないと乗車出来ないので注意です。
切符はネットでも駅でも1カ月前から購入可能ですが、人気のなのですぐに売り切れますので、
切符を購入する時は乗車する時期だけを決めるのがオススメです。
ネット予約と駅の窓口の違い

出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)

話せる指定席券売機
サンライズ瀬戸出雲の切符購入は窓口か駅の券売機の購入がオススメです。
みどりの窓口と「話せる指定席券売機」は、駅員や窓口の職員と直接対話をしながら切符を
購入できるので、購入ミスによるトラブル防止につながるからです。
以下の表は、サンライズ瀬戸出雲の切符の購入手段をまとめたものです。
名称 | 備考 |
みどりの窓口 (東京駅などの主要なJRの駅) |
口頭や専用申込書で希望の列車と寝台タイプなどを伝えて購入可能。 |
みどりの券売機プラス 話せる指定席券券売機 みどりの券売機 |
寝台券は「みどりの券売機プラス」と「話せる指定席券売機」のみ購入可能。 「みどりの券売機」では「ノビノビ座席」のみ購入可能(指定席扱い) |
e5489(JR西日本のネット予約サイト) | 個室・ノビノビ座席に対応 ※乗車前に窓口または券売機で発券が必要 ※予約・購入にはJ-WEST会員登録が必要 (無料) |
大手旅行会社(日本旅行・JTBなど) | 窓口または電話で申し込み可能、混雑回避にもなる |
ネットでの予約は10時打ちのタイミングでインターネットが安定して接続可能な環境があれば
自宅で購入できるので便利です。
切符は乗車日の1カ月前の10時から発売開始です。(通称10時打ち)
尚、日付が変わってから乗車する場合は1日後ろに注意が必要です。
乗車にかかる費用
サンライズに乗車する為の費用はシングルで約2万円のため、新幹線と在来線利用時の費用と大きく変わりません。
理由は乗車券の金額は変わらずに、サンライズの特急券と寝台券の料金がかかるからです
たとえば、サンライズ瀬戸で高松まで乗車した場合、新幹線+在来線の料金に比べ3,700円高く、サンライズ出雲で出雲市まで乗車した場合、新幹線+在来線の料金に比べ910円高いです。
下記にて内訳をまとめましたのでご覧ください。
【東京→高松】
東京からの移動手段 | 料金内訳(円) | 合計(円) | 備考 |
サンライズ瀬戸 | 乗車券11,650+特急券3,300+寝台券7,700 | 22,650 | 寝台はシングル |
新幹線+在来線 (岡山乗換) |
乗車券11,650+指定席券7,300 | 18,950 | 東京→岡山はのぞみ指定席を利用 |
【東京→出雲市】
東京からの移動手段 | 料金内訳(円) | 合計(円) | 備考 |
サンライズ出雲 | 乗車券12,210+特急券3300+寝台券7700 | 23,210 | 寝台はシングル |
新幹線+在来線 (岡山乗換) |
乗車券12,210+のぞみ指定席券7300+やくも指定席券3150 | 22,660 | 東京→岡山はのぞみ指定席、岡山→出雲市は特急やくも指定席 |
東京~高松間は差額に開きがありますが、東京~出雲市間は差額が1000円以下になっており、
いずれの区間も仮眠と移動の両立が可能なサンライズの利用がオススメです。
キャンセルや変更時の注意点
サンライズ瀬戸・出雲の切符は乗車前のみキャンセルや変更が可能です。
払い戻し規定によって手数料を払うことでキャンセルや変更による可能になっているからです。
ただし、キャンセル待ちの利用者が多くいるため、キャンセルをするとキャンセル待ちの人が
すぐ予約するため再予約が難しくなります。
また、インターネット予約と駅窓口購入では変更や払い戻しの条件が異なる場合がありますので、購入前に変更や払い戻しのルールを理解する必要があります。
たとえば「シングルデラックス」や「シングルツイン」などの少ない個室は人気なので、同じ部屋を取りたくても再予約が難しいです。
予定変更する際は、購入前に払い戻し・変更条件をチェックして早い段階で手続きをしましょう。
荷物の分別
サンライズ瀬戸出雲に乗車する時は必要最低限の荷物のみを持ち込みましょう。
なぜなら、個室には大型の荷物を置けるスペースがないからです。
また、車内の通路は狭いので大型のキャリーケースなどはほかの乗客の迷惑にもなります。
たとえば、バッテリーなど手荷物程度のものはリュックサックに入れておき、衣類などは
極力宿泊するホテルに送るなどするのがオススメです。
寝巻や室内履きなどのアメニティは車内にありますので、乗車する時は身軽で旅を楽しむと心も
軽くなり、翌日の観光なども楽しめます。
車内を快適に過ごすための必要な物
サンライズでの旅を快適に過ごすためには走行音や外からの光、そして充電切れ対策が必要です。
列車は夜間も走行しているのと、乗車後は下車駅まで充電機器が手に入る手段がないからです。
たとえば、耳栓やアイマスクを持参されば音と光の対策が可能です。スマホの充電機器を持参すれば電池残量を気にせずに車内や車窓の景色を撮影できます。
これらを持参すれば、長時間滞在する車内にて快適に過ごせます。また、100円ショップでも購入が出来るので購入してから乗車するのもオススメです。
食事の事前準備
サンライズ瀬戸出雲は乗車前に飲食物の事前購入が必須です。
なぜなら、サンライズ瀬戸出雲は車内販売がないからです。
そのため、乗客は乗車前に飲食物を事前購入する必要がありますが、水やお茶などは車内の自販機でも購入ができます。尚、酒類は車内では購入できません。
しかし、現在は駅の中で弁当やお酒などが購入できるので、早目に駅へ行って買い物すれば乗り遅れの心配もなくなります。
乗車当日の注意点
上記までに紹介した事前の注意以外にも乗車当日にも注意すべき点はあります。
以下の3つは乗車当日に多くあるトラブルです。
- 切符の発券忘れ
- 日付の間違い
- 遅延や運休
また、これ以外に乗り遅れやサンライズ瀬戸の切符で出雲に乗車した等のトラブルもあります。
切符の発券忘れ
切符の発券忘れはインターネットで切符を予約した人が多くやるトラブルです。
理由はチケットレスと勘違いしている人が多くいるからです。
サンライズ瀬戸出雲は夜遅くに発車するため、駅によっては当日発券ができません。
たとえば、乗車前日までに発券すれば、当日慌てずに余裕を持って乗車が可能です。
旅の出発は余裕を持って行動するのが大切です。
切符の間違い
切符記載の日付の間違いによるトラブルがあります。
なぜなら、日付を超えて乗車する場合は、下車日の前日で切符を購入するのがルールだからです。
たとえば、15日に高松駅に到着するサンライズ瀬戸の場合、東京~熱海間の切符は14日になります。ちなみに東京行の場合でもルールは同じです。
日付のトラブルが不安な人は「駅の窓口」購入または「話せる券売機」で購入をオススメします。
当日の遅延や運休にも注意
当日は各地の運行情報をチェックの必要があります。
理由はサンライズは長距離列車ため、定時運行率は70%台と言われており、遅延や運休が度々発生するからです。
たとえば、事前に荒天予報が発表された場合、サンライズは高確率で運休し、発車後でも運転打ち切りになる場合があります。
また、払い戻し等も運休と遅延では条件が変わりますので、事前の確認がオススメです。
サンライズ瀬戸・出雲に乗車後の注意点
乗車後も共用スペースの使い方や騒音などの車内の過ごし方に注意です。
たとえば、シャワー室の使用方法や下車準備における注意点があります。また、騒音には特に配慮が必要です。
長距離移動する列車の中では多数の人と時間を共にします。そのため、自分勝手な行動は不要な
トラブルに繋がります。
ここでは、サンライズ瀬戸・出雲に乗車後にも配慮する点を紹介します。
個室・座席での過ごし方
サンライズ瀬戸・出雲を楽しむには、個室や座席での過ごし方が重要です。
寝台特急では多くの乗客が就寝しております。そのため、音や光への配慮が必要になります。
また、個室の設備や使い方を把握すると快適に過ごせます。
たとえば、音楽や動画はイヤホンを持参し騒音対策する。個室では施錠を徹底すれば女性1人でも安心できます。
少しの配慮だけでサンライズでの移動が特別な旅のひと時として楽しめます。
周囲に配慮して車内を過ごす
車内では、静かに過ごして周囲に配慮しましょう。
なぜなら、夜中の騒音は不要なトラブルにつながるからです。
たとえば、イヤホンを持参すれば音漏れによる騒音対策になります。また、ノビノビ座席では
コンセントを1人1台使用できないので、モバイルバッテリーを持参するのがオススメです。
このように事前対策をすることで不要なトラブル対策になります。
各設備を確認する
サンライズの個室は照明・アラーム・コンセントなどの設備が整っています。
少しでも乗客に長距離の旅を優雅に過ごせるように配慮しているからです。
また、緊急事態が発生した時のSOSボタンも付いております。
乗車後すぐに使用方法を確認しましょう。そうすれば緊急時に慌てることはありません。
尚、個室のコンセントは枕元にありませんので、事前に充電計画を立てましょう。
車内の治安について
個室のセキュリティ対策は安心して熟睡が出来る程、万全です。
理由は、個室の鍵は中からも外からもかけられるからです。
また、外側は暗証番号システムになっているため、手ぶらで車内散策が出来ます。
たとえば、ラウンジに行きたい時やコーヒーを購入する時は最低限の荷物だけ十分です。
但し、自分で設定した暗証番号を失念するや他人に知られるようなことは避けましょう。
共用スペースでのマナーに注意
サンライズ瀬戸出雲は、シャワーや洗面台などは1部を除いて共用スペースです。
たとえば、シャワー室は多くの人が使用するため、乗車前から列ができています。
また、ラウンジで騒ぐのも周囲の迷惑になります。
共用スペースを使用する時のマナーは個室以上に他の乗客への配慮が必要です。
使用するのは自分だけではありません。多くの人が使用しますにで他の人へ配慮しましょう。
シャワー室の使い方

出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)
シャワー室はカードの事前購入が必要で使用時間に限りがあります。
理由は、列車のため溜められる水には限りがあるのと、多くの人が利用するからです。
シャワー室は事前購入したシャワーカードを機械に挿入すると一定時間シャワーが使えます。
また、シャワーカードはすぐ完売しますので、汗拭きシートまたは洗顔シートを持参しましょう。
トイレ・洗面台の利用時間帯に注意
お手洗いや洗面台にも数に限りがありますので、使用する時間に注意しましょう。
なぜなら、夜明けにつれて多くの乗客が起床するため混雑するからです。
サンライズには全車両にお手洗いと洗面台は設置されてます。しかし、数に限りはあります。
たとえば、高松まで乗車の場合は岡山駅付近でお手洗いや洗面台を使用するなど、混雑を避ければ余裕ができて車内での忘れ物防止にもつながります。
混雑を予測し。早めに行動すれば、後の行動に余裕が生まれるのではないでしょうか。
下車駅までの過ごし方
車内での過ごし方は人によって様々です。
なぜなら、作業する人や就寝する人など、多くの人が車内で自由に過ごしているからです。
しかし、ダラダラするだけでは折角のサンライズ瀬戸出雲での旅の醍醐味は失います。
たとえば、車窓の景色を見るや荷物整理などやることは多くあります。
また、深夜帯は就寝中の乗客に配慮して車両放送が入りません。そのため、下車駅の到着時間の
確認も必要です。
ここでは下車駅までの過ごし方をいくつか紹介します。
車窓の景色を楽しむ

瀬戸大橋からの朝の景色【出典:じゃらんnet(https://www.jalan.net/)】
車窓の景色は深夜でも早朝でも個室ならば独占可能です。
なぜなら、列車は夜に出発し四国や山陰を目指すため深夜や早朝の景色が楽しめるからです。
たとえば、終電後のホームを通過していく光景や早朝の瀬戸内海や宍道湖の景色は寝台特急だからこそ見れます。
車窓からの景色を独占出来るのは、サンライズ瀬戸出雲の魅力です。
荷物整理と下車の準備
サンライズ瀬戸・出雲の旅では事前の荷物整理と下車の準備が大切です。
理由は、終着駅では乗客が一斉に下車しますので、事前準備が次の目的地への移動をスムーズに
するからです。
また、緊急事態以外では深夜帯から翌朝6時過ぎまで車内放送がありませんので、到着時刻を確認して車内での行動計画を立てるのがオススメです。
このように、乗車して就寝までに準備すれば、到着後の混雑を回避して次の目的地へ向かえます。
四国や山陰地方の鉄道は本数が都会に比べて少ないです。そのため、少しの遅れが旅の致命傷に
なります。
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲を利用した旅先

東京駅に停車中のサンライズ瀬戸・出雲
ここまで、サンライズ瀬戸・出雲は朝に高松・出雲市に到着できると紹介しました。
いずれも、午前中に現地に到着するため、観光の時間を多く確保できるのが大きな魅力です。
たとえば、高松では朝に讃岐うどんや瀬戸内海の島々を満喫し、出雲では出雲大社を参拝してから松江城などへ行くこともできます。
また、途中駅の姫路・岡山に下車し朝から観光することも可能です。岡山から高松は在来線でも
1時間程なので、岡山観光してから高松へ向かうのもオススメです。
サンライズ瀬戸・出雲は移動と宿泊を両立するため、効率よく観光ができます。
サンライズ瀬戸で高松へ
サンライズ瀬戸は岡山を出ると瀬戸大橋を渡り四国へ入ります。
瀬戸大橋では車窓から美しい瀬戸内海と数々の島の壮大な景色が旅の思い出になります。
終点の高松駅に到着すると、讃岐うどん・温泉・景勝地など、さまざまな方法で旅を楽しめます。
たとえば、市内の栗林公園では日本庭園を、香川県歴史博物館では地元の歴史や文化が学べるので
オススメの観光地です。
本場で味わう讃岐うどん

釜揚げうどん(出典:ウィキペディア)
香川県ではコンビニよりうどん屋が多いです。
なぜなら、コンビニが442軒に対してうどん屋が578軒(※2019年時点)あるからです。
また、高松は香川県の最大規模の街なので、うどん屋も香川県下では一番多くあります。
たとえば、駅前だけでもうどん屋が3~4軒ほど点在してます。なかにはサンライズの到着時間でも
既に営業してるうどん屋もあります。
ただし、朝から営業してるうどん屋はお昼に閉店している所もあるので、事前に営業時間を調べると良いでしょう。
朝食は本場の讃岐うどんを食べてから、高松観光または他の四国へ赴くのはどうでしょうか。
高松の観光スポット

栗林公園
高松には讃岐うどんを食べる以外にも見どころはあります。
理由は、香川県立ミュージアムや国の特別名勝になってる栗林公園などの観光地があるからです。
栗林公園は国の特別名勝に指定されており、広大な敷地に池や築山が配置されてます。
開園は日の出からなので、静かな朝の散策に最適な場所です。
また、香川県立ミュージアムは歴史博物館と美術館を合わせ持つ、総合的なミュージアムとして、展示などの活動を通じ、香川の文化拠点として幅広く活動しています。
このように高松は北に瀬戸内海、東に屋島を望む風光明媚な文化・歴史の街にもなっております。
うどんを満喫したら、食後に市街地の散策はいかがでしょうか。
瀬戸内海の島々へ
瀬戸大橋から見えた瀬戸内海の島々へは高松からも行けます。
なぜなら、高松港から小豆島や直島などの島々へ行く船が就航してるからです。
たとえば、小豆島は海と豊かな自然に包まれた青い癒しの楽園になっており、日本三大渓谷美の
ひとつの寒霞渓は小豆島の自然の迫力を体感できるのでオススメです。
また、直島や豊島は魅力的なアートで訪れた人も楽しませる施設があり、直島には草間彌生や安藤忠雄のアート作品が展示されており、豊島の豊島美術館はユニークなデザインと体験型の展示が話題の施設です。
いずれの島も日帰りや宿泊が可能なので、旅のついでに訪問するのはどうでしょうか?
サンライズ出雲で出雲へ
サンライズ出雲は岡山駅から日本海を目指しつつ、約3時間かけて出雲市駅に到着します。
日本海に位置する島根県の出雲市は神話の街として知られており、特に出雲大社は縁結びの聖地として多くの人が参拝に訪れております。
グルメも充実しており、出雲そばやぜんざい、うず煮と呼ばれる伝統料理などが味わえます。
また、松江城がある松江や世界遺産の石見銀山などへの観光の拠点としても便利です。
縁結びの聖地・出雲大社を参拝
出雲大社は神秘的な歴史と信仰が今も息づく場所として、多くの参拝客が縁結びのご利益を求め、訪れます。
出雲大社に祀られている 大国主大神は人々の良縁や幸福を導く結びの神として崇められていると言われているからです。
出雲大社は恋愛成就だけでなく人や物事の良縁を巡り合わせを司る場所としても信仰されており、商売繁盛のご利益もあると言われております。
出雲大社に入ると壮大な境内と風格のある大社造りの本殿が、参拝客を神聖な気持ちにさせてくれます。
参拝後は近くの出雲文化伝承館で歴史や文化が学び、稲佐の浜にて夕日を眺めるなど参拝以外の
観光を計画すると、充実した参拝旅になります。
出雲のグルメ
出雲は伝統的なグルメが数多くあり、参拝後に食べ歩きや休息ができます。
なぜなら、出雲は昔から出雲大社の門前町として参拝客をおもてなしをした背景があるからです。
たとえば、色が黒く、香りと風味が強いのが特徴の出雲そばは、出雲を代表する郷土の味です。
また、ぜんざいは出雲が発祥の地と言われており、理由は旧暦の10月に行われる神事「神在祭」の際に食べられていた「神在餅」がなまって呼ばれるようになったと言われています。
このほかに、うず煮というふぐを使用した出雲大社に伝わる伝統食や若い参拝客に向けたパフェ
など、グルメが充実してます。
出雲大社で縁結びのご利益を頂いたあとは、出雲グルメを堪能するのはいかがでしょうか。
出雲から島根観光へ

松江城
島根県は出雲大社以外にも観光地はあります。
国宝の松江城や世界遺産の石見銀山も島根を代表する観光地になってるからです。
たとえば、出雲大社参拝後は松江へ移動し、松江城など松江観光や出雲から日本海沿岸をドライブしつつ、石見銀山周辺を観光するなどの計画が立てられます。
このようにサンライズ出雲を利用すれば、出雲大社の参拝以外の観光が可能になり、充実した山陰の旅ができます。
サンライズ瀬戸出雲を有効活用した旅
サンライズ瀬戸・出雲を乗車することで、現地での滞在時間を長く出来ます。
理由はサンライズ高松・出雲は姫路・岡山に停車します。また、東京行のみ三ノ宮と大阪に停車します。
このように、サンライズ出雲・瀬戸に乗車すれば、始発の新幹線よりも早く姫路と岡山に到着し、終電の新幹線より遅くまで神戸や大阪に滞在ができます。
姫路で下車

世界遺産姫路城
姫路は街のシンボルがお城になっている、歴史と自然が調和した街です。
理由は、世界遺産・姫路城などの歴史的景観が残る街並みや、手柄山や瀬戸内海などの自然が豊かで、観光と散策を同時に楽しめるからです。
また、神戸や大阪まで在来線でも1時間程度で行けるのも魅力です。
たとえば、早朝に姫路へ到着し、朝から姫路城や城下町を観光し、夕方以降は神戸や大阪の繁華街でグルメやショッピングを楽しめます。
但し、下りの姫路駅では車内放送はありませんので、時間の確認しながら準備が必要です。
サンライズに乗車し、姫路の歴史と大自然と関西の活気を同時に味わう旅はどうでしょうか。
岡山で下車

岡山駅前の桃太郎像
岡山は歴史と文化の魅力にあふれたフルーツの街です。
なぜなら、岡山県はフルーツ王国と呼ばれており特産物として白桃やマスカットなどが人気です。
また、黒い外観から 烏城とも呼ばれている岡山城や天空の城として有名な備中松山城などの歴史的建造物が多数あるからです。
岡山県は桃太郎伝説の地として知られ、駅前に桃太郎の銅像が設置されているなど、県内各地に
桃太郎と関わりが深い建造物が多くあります。
たとえば、国宝の吉備津神社や桃太郎が鬼退治したと言われる鬼ノ城など桃太郎伝説を巡る旅や、江戸時代の白壁の蔵や町並みが保存された倉敷の街並みを散策するのもオススメです。
サンライズに乗車し、岡山のフルーツなどを味わい、地元の伝説や城跡を巡る旅に行きませんか。
まとめ
寝台列車は特別な体験と非日常感を味わえる、理想的な移動手段です。
しかし、時間や価格が重視される世の中になり、新幹線などに太刀打ちが出来ず、多くの寝台列車が姿を消しました。
サンライズ瀬戸・出雲が現在まで残ってるのも、山陰地方や四国では時間や価格面で高速バスや
飛行機に勝る余地があるからですが、車両の老朽化などで廃止の噂があります。
国内の寝台特急は「クルーズトレイン」がありますが、こちらは臨時列車で値段も高いため気軽には乗れません。
四国山陰へ行く際は、国内最後の定期寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」に乗車しませんか?
寝台特急サンライズ瀬戸出雲は非日常な体験をあなたに提供してくれます。
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